慈濟とは
ツーチー
證嚴上人は、1966年に台湾花蓮で「佛教克難慈濟(ツーチー)功徳会」を設立しました 。
慈濟(ツーチー)とは、中国語の「慈悲喜捨」由来として、慈悲の精神で人々を救済する意味です。
上人は、5人の弟子と、赤ちゃんの靴を縫うなどの作業を行って稼いだお金で慈善活動を始めました。30人の主婦に が 毎日野菜を買う費用から50銭を節約して、竹筒に貯金してもらい、困窮者などを助ける救助金としました。
それから50年余り、一歩一歩、慈濟は国際NGOとして、66の国と地域にボランティアがいるまでに発展し、これまでで支援した国や地域の数は126に上ります。
世界各地の拠点
慈濟は67ヵ国・地域にボランティアの拠点を持ち、2023年4月まで支援してきた国・地域は128ヵに登りました。

慈濟の歩み 2023
八つの主な取り組み

慈善
人々の本来の善の心を目覚めさせ
慈濟(ツーチー)は貧困者の支援や、災害支援など多岐に取り組んでいます。
人を助けることにより、他の人に利益をもたらすことの大事さに気づくようになります。また、助けを受けた人は感謝の気持ちを持ち、他の人を進んで助けるようになっていきます。手を差し伸べることにより、人々は豊かであろうと貧しかろうと、誰しもが心豊かになっていきます。

医療
患者中心の医療

教育
礼儀作法と倫理道徳を重んじる教育

人文
「真、善、美」を世に広めていきます
情報が錯綜とした世の中で、人々に「真、善、美」を伝えるために、雑誌、書籍、ラジオ、テレビ、そしてインターネットなど様々なメディアを通じて、「真実を届け、人々を正しい方向へ導くこと」を使命とし、世界に発信し、より平和で美しい社会になることを願っています。
(真善美:認識上の真と、倫理上の善と、審美上の美)

国際支援
信頼できる国際緊急支援ネットワークの構築
1991年のバングラデッシュ洪水被害の援助をはじめ、今日まで全世界のさまざまな国や地域に国際支援活動を広めています。「ダイレクトに」「重点的に」「相手を尊重し」「着実に」そして「迅速に」などの5つの原則を基に、食糧や衣類、農作物の種、医薬品などを緊急援助しています。また、家屋の建築や水源開発、さらに医療活動までの全ての活動は、「全ての命を尊重する」理念の基に国際災害支援が行われています。

骨髄移植
命をつなぐ骨髄バンク
血液の病気は化学療法や骨髄移植で治療できますが、骨髄移植をするには、患者と提供者のHLA(白血球の型)が適合しなければなりません。
慈濟(ツーチー)は、血液の病気を患っている患者さんを救うために、はじめて台湾で骨髄バンクを設立しました。この骨髄バンクは、多数のボランティアと参加者の愛により、2022年現在アジアでは最大、世界では3番目の規模にまで成長しました。

環境保全
美しい地球と共に生きる
1990年に創立者證嚴上人はボランティアたちに、ごみの削減及び資源のリサイクルなどの環境保全活動を呼びかけていました。地球を守ることは、私たちの責任であり使命です。慈濟は、菜食を中心とする健康的な食事と質素な生活を推奨しています。地球に対する思いやりを持って、日々の生活に環境保全を意識し、持続可能な地球を実現することを心掛けています。
